『砂漠の狂王』(ディヴィッド・エディングス)

砂漠の狂王―マロリオン物語〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)

砂漠の狂王―マロリオン物語〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)

シルクやダーニクががんばっております。

面白いです。・・・とは言うものの「慣れてきてしまったかな」と思う。『ベルガリアード物語』を読んでいた時ほどのワクワク感がない。同じ作者の文章を読みすぎるとそういうことが生じてしまうのは仕方がないことだとは思うけど。

文章には面白さ密度があって、その密度が今回は薄かったかな、って思う。


前作以上の感動を与えてくれるのかそうでないのか、ゆっくりと完結巻が出るまで待ちましょう。

個人的には、『魔術師ベルガラス』と『女魔術師ポルガラ』とはマロリオン物語の後で読んだほうが良いと思います。かなりネタバレがあるからね。それが密度が落ちてしまったと感じた理由のひとつでしょう。ファンタジーやSFにおいては、特に「世界の仕組み」や「物理法則」が作品を楽しむ上で重要なファクターなので、あらかじめ仕組みだけ知ってしまうと感動が薄れてしまうということがあると思う。