今日の逃避

物理とかの本を買ったり借りたりしますが、読めない本が多いです。でも、まえがきは楽しかったりするので読みます。『多体電子論 I 強磁性ISBN:4130606026ら一部引用。

物理学は原理を探求する学問であるが、固体物理はどのように位置するであろうか。物理の歴史を繙いてみても、例えばパウリは固体物理は面白いことがないとして、博士研究員をベーテではなくワイスコップフの元で行うことを選んだ。ディラックも、量子力学ができたからには固体物理シュレディンガー方程式を解くことで終わりである、と述べた。しかし、歴史はそうでないことを示している。現在の物性物理の沃野を見たら彼らはなんというだろうか。この沃野における多彩な現象を結ぶ重要な横糸の一つは、膨大な自由度のために生じ得る対称性の破れである。本巻で解説する強磁性は、スピン空間の対称性が自発的に破れた状態である。

こういうのを読むと、固体物理は面白そうだなぁ、なんて思うわけです。で、少し中身を読んで見ようとすると、けっこう背景知識が必要だ、ってわかる。この本もそのうち時間があったら読むかも。