博士課程進学

  • 「ドクターを取得してから、アカデミックな環境以外の社会に出ることには意味がある」と、私は思います。
  • でも、そういうふうに思っている人はあんまりいないのかな、って思います。私の指導教官だったT先生は、同様の趣旨(博士課程進学には意味がある)のことを言っていたと思います。
  • 修士の学生に、博士課程進学を勧めることはしません。もちろん、するべきではないとも言いませんが。
  • 私が知っている限りで情報を言うことはありだと思うし、するべきだと思います。
  • できるだけ、客観的にな情報に基づいて言うべきだとも思います。
  • 相手によりバイアスがかかるのも防ぎようがないことだとも思います。
  • だから、あんまり話さない、というのも一つの方法なのかもしれません。
  • 自身がドクター進学を勧められて、進学したゆえに、人に勧めたくない、という人もいるかもしれません。
  • 研究者は、研究活動を通して、人に語れば良い気もします。酒の席で、話すようなことはどれだけ信頼に値するでしょうか?そういうのを信頼できるって言う人もいますが。酒の席も研究の場の一つってこともあるかもしれないけど。
  • 私は、「ドクターを取得してから、アカデミックな環境以外の社会に出ることには意味がある」という立場です。いろいろな付加条件はつくものの、大筋でそう思います。
  • そう、思っている、ということと、具体的に誰かに進学を勧める、というのはまったく違います。いろいろ考えましょう、って私は普通はいいます。「私が重要だと思う項目は、これとこれとこれです。それを自分に当てはめるとどうなりますか?他の人にもいろいろ聞いて、どんなことが重要なのか聞いてみましょう。実際、ドクターを取得して、企業などに就職した人に、どういうことが大事なのか聞いてみたらどうかな?」
  • ドクターが社会で活躍することにより、ドクターの価値を社会に認めさせることができます。そうすれば、雇用も増えるだろうし、進学してスペシャリストになりたいって思う人ももう少し増えると思います。
  • 社会全体のバランスとして、どの程度ドクターがいるのが望ましいのか?というのはよくわかりません。まぁ、そんなにいらないのかもしれません。
  • 一般社会が、ドクターという存在を、より適切な形でとらえることができれば、ドクターにとっても、社会にとっても良いと思います。
  • ドクターがドクターたる所以というのは何なのかとも思います。「この基準を満たすことが出来ればドクター」というのは、どれくらいなのでしょうか?