『英雄伝説ファンブック―ガガーブ・トリロジー回想録』

より面白い台詞をいくつかピックアップ。
というか、思いっきりネタバレですので注意。

英雄とは常に人々とともにあるべきものだと思う。
それは、特定の者の思惑を守る者でも、戦いで名を馳せる武人でもない。
誰よりも純粋に弱き者の心がわかり、前向きで有り続けられる者のことだろう。

大切なのは、その経験をどう受け止め、どのようにこれからの生活に活かせるかだ。いくら貴重な体験を多くしても、自分の人生に活かせなければ意味はない。

人は辛い思いをしても、楽しいと思える心がある。だから1度でも幸せだと思える瞬間があれば、その人の人生は幸せだったのじゃよ。

これからは修行を積んだ魔法使いが悪い竜を倒したり。腕っぷしの強い剣士が剣一本で国王になるような時代じゃない。それで事が収まるような単純な世の中ではなくなりつつあるのじゃよ。これからは一人一人が自分の持つ才能を役立てて、それぞれの暮らす場所で、みんなのためになるように頑張る。そうでなくてはいけないのじゃ。そのためには伝説の英雄などというものは邪魔なだけじゃ。これからは、大地に根をおとした力こそが必要なのじゃよ。ゲルドの心のようにな。

上記は『白き魔女』より。
それぞれの台詞が重くて深い。