弱さ

id:fujisawamasashi:20040324#1080140320に書いたこと。

もしかしたら、ある瞬間、「自分が好き」って言える時があるかもしれない、とは思う。その時、他人を心から愛せるかもしれない。そのとき、誰かが私を愛してくれるかもしれない、と少しだけ思う。・・・誰かが愛してくれるから、自分を愛すことができて、他人を愛することができるのかもしれない。

・・・はぁ(溜息)。なんで、こう自分の弱点と思われることを書いちゃうかな。自分の心を守るために作ったプロテクトを一時的に一部分だけ解除していたのかもね。誰かに「愛してください」って遠まわしに言っているみたいでさもしくて情けないぞ。そういう読みは禁止です。


森博嗣の短編集『まどろみ消去』の中の『虚空の黙祷者』で

「誰もが、自分がこうして生きているところを、自分のすぐ近くで誰かに見守ってほしい。そう思うものです。」

なんて台詞があった。

ついでに、こっち
http://www2.odn.ne.jp/~han52740/ns/memo/memo0403.html#m02a
にも引用したけど、『笑わない数学者』(森博嗣)に

「人間の最も弱い部分とは、他人の干渉を受けたいという感情だ」

なんて書いてある。

「自分の弱さに身を任せたい」、という想いはある。でも、その弱さを嫌悪する気持ちもある。嫌悪の由来は、愛が得られていない、からかもしれない。でもそれだけじゃなくて、強さへの羨望みたいなものがある。

他人というのは、いつかいなくなってしまう。結局、人は孤独だとも思う。自分が簡単に影響・干渉をうけ、心が揺らいでしまうことへの腹立たしさもある。自分自身の中に絶対的な価値観を見出したいという思いもある。

他者の干渉が欲しいという「弱さ」を否定したいわけじゃない。でも干渉はなかなか得られない。自分から干渉して相手を傷つけることもままある。この相互に干渉・影響しあいたいという「弱さ」は苦しみに繋がる。だからその苦しみから逃れるために、なんとか「弱さ」克服したいって、私の一部は思うのだ。