逃避の勉強中

id:fujisawamasashi:20040525#p1で触れた本。現在4章まで読んだ。面白いです。ずーっと、すっきりしていなかったいくつかのことがはっきりと理解できた。これで、今まで理解しづらくて読み進みにくかった本が読みやすくなりそう。あと、専門書とか読んでいるときに、「特殊な変形をしているなぁ」、と思っていたことが、「量子力学的の体系からすれば当然のことをしている」、ということに気がついてかなりショックだった。自分が凄い基礎的なことを理解していなかったって気がつくのは怠け者の私でも辛い。思い返してみるといろいろなことが繋がる。線形代数群論がわかっていないと、量子力学は無理だなぁ、なんて思ってみたり。もっと早く読んでおけばよかったかも。付録を除けば残りは100ページくらい。今週中に読んでしまいたいけど邪魔が入らないかな?続編が(いつの日か)出るらしいのですが、多分買うと思います。

この本の良いところはいろいろあると思いますが、式の表記がとてもわかりやすいところ。新しい表現が出てくればちゃんと説明されている。この本を読めば、他の初等的な量子力学の本がかなり読みやすくなると思う。

無駄っぽいところがなくて、明確な意思の元に設計されている(ような気がする)本であった(って、まだ読み中だけど)。