2002/07/03のMemo 「あなたよりはね」
人に嫌がられるのは嫌なので普段は使いませんが、嫌がられてもいい人とか、言葉のあやを解ってくれてかつ受け入れてくれるひと(解るだけじゃ駄目なのです)とかには、きつい表現も用います。
その中に「あなたより」っていうのがあって、どんなのかっていうと、例えば
A:他人のことをそんなふうに考えるなんて、あなたって薄情者だね。 B:うん、"あなたよりは"薄情かも。
相手の意見を認めるように見えて、相手の言葉の重みをなくし(絶対を相対)、ついでに相手のことを規定・批判する(あなたも結構薄情ものだよね or そんなに他人にかまっていて疲れない?等)。
A:こんな単純なことも解らないなんて、あなたって馬鹿じゃないの? B:私は馬鹿かもしれないけど、あなたよりかは馬鹿じゃないと思う。
これも絶対→相対変換ですね。どうも悪口の例ばかりですが相手を褒めるときとかにも使えます。
誰かを煙に巻きたい、それ以上追及されたくない、時などに使うジョークの一種でしょうか。言葉を費やして何も言いたくないことをアピールする。それは何も言わないよりむかつきますが、洗練はされているのだと思います。