『科学哲学のすすめ』(高橋昌一郎)

科学哲学のすすめ

科学哲学のすすめ

これもけっこう前に読んだ本。面白かったです。もう少し強気に言って欲しいと思うこともありましたが。

それにしても、人間の「意思疎通」とは何なのだろうか?この疑問のを掘り下げてゆくと、人間の「意思」とは何か、それを他者が「理解」するとはどのようなことか、相互の「意思疎通」自体が本当に可能なのか?と、言った言語哲学の本質に関わる問題に到達することになる。

一次の近似、二次の近似、そういうふうに、段階的に考えていけばいいと思うけど。

母親:八百屋さんで、大根を買ってきておくれ。
娘:わかった。

・・・

娘:ただいま。買って来たよ。
母親:よしよし、悪くない大根だね。

・・・ ・・・

母親:この部屋の掃除をしておいて。
娘:わかった。

・・・

娘:掃除完了しました。
母親:よしよし、こんなもんだ。

・・・ ・・・

この先に、どんどん理解の質が高いものが必要になる、というストーリー展開をよんだ人は聡い!でも、面倒なので書かない。