- 作者: デイヴィッドエディングス,David Eddings,宇佐川晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/05/09
- メディア: 文庫
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「わたしといてほんとうに楽しいのか」
とか良いな。義務のためにいろいろしていたという側面が多かった、シラディスですが、けっこうユーモアがあったりしてよいですね。ケルの人々の設定も面白い。「そうくるか〜」って思った。
ザカーズのセリフ、
思慮深いとはどういうことかを説明した--延々とね。
とかはとっても受けた。
光と闇との戦いの決着のつけ方。それも納得できるものだった。この物語において「選択」というものがとても面白く描かれている。ザンドラマスはシラディスに対して絶対言ってはいけないことを言ってしまった。それがシラディスの「選択」を後押しした。
ベルガリアード物語では、ポルおばさんの「選択」がキーだった。ダーニクに対する想いが、竜神の意思を跳ね除けた。マロリオン物語ではシラディスの「選択」がキーだった。彼女の「選択」に対する義務感が・・・(略)。
ベルガリアード物語で、幸せな結末までたどり着けなかった人たち(シルクとか)も、ちゃんと幸せを与えられました。良かったね。
光の子と闇の子の違いというのが、書かれていて良かった。闇の子はいつも1人ということ。これが意味するものは何でしょう。
ポレドラも良かったですね。
マロリオンでは敵は女性、ベルガリアードでは敵は男性、その違いがけっこう面白かったな。
ベルガリアード物語を読んだときのようには、マロリオンではのめり込めませんでしたね。面白いとは思うけど。でも、濃密な読書時間であったことは確かです。ご馳走様でした。