「アイデンティティって何なのだろう」ってたまに考える

加藤紘一インタビュー」 http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20060901#p1

3番目がなぜみつかりにくいかというと、けっきょくそれは与えられるアイデンティティではなく、むき出しの自分を世界に放り出して我が属性を見抜くことだからなのである。


「ジャイルスと築地の大和寿司」 http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20060831#p1

たとえば、であるが、日本とはなにか、を説明する場合に1880年作曲の君が代を歌ったとする。非日本人はこれをもってなにを理解できるのか。非日本人が理解できないならば、日本人自身も理解できない、ということにほかならない。ナショナルアイデンティティはかくして空振りとなる。しかしながら千年以上の歴史がある焼きはまぐりを出してこれが日本だ、と説明するのは有効だと私は経験上思う。ナショナルアイデンティティとは、そうしたものではないのか。

面白いな。こういう感じの認識がもっと広まればいいのに。薄っぺら愛国主義者にうんざりすることがある。*1


アイデンティティって何なのかな、ってたまに考える(たまにしか考えない)。以前書いたものなどを集めてみた。

アイデンティティとはその人にとって何が重要かってこと。その人を構成する要素のうち主要な部分は何か?それをなくしたらその人ではなくなってしまうもの。

http://d.hatena.ne.jp/fujisawamasashi/20060616#p1

「何に対して面白いと思うのか」というのはアイデンティティの一要素だろう。アイデンティティとは自分のルーツというか成り立ちというか歴史というか、構成要素とかそういうふうに考えればいいと思う。

http://d.hatena.ne.jp/fujisawamasashi/20060107#p4

「〜が好き、〜が嫌い」みたいなものでアイデンティティを主張するのもなんだかなぁ、って思わなくないですが、それが楽なのでそういうふうにしてしまいますね。

http://d.hatena.ne.jp/fujisawamasashi/20040927#p1



下記二つは2003年ごろのMemo。

愛国心

歴史を知らなくても愛国心くらい簡単に持てるでしょう。ただ、それをあえて宣言するほど、それにかかわる行動をしているか問題ですし、全然関係ないことをして、愛国的だと思っている人もいるかもしれませんね。(略)。日本的文化になじむのはその風土で育ち育てられたわけだから。別にどの文化圏に住む人でもそれなりの愛着とそれなりの嫌悪を所属する文化に対して持つものでしょう。

日本の歌

愛国心とか人に主張するほどないけど、私はやっぱり日本人だから日本の文化が好きだなって思う。正確に言うならば日本の文化の一部が好きなんだけどね。もしこういうのがなくなってしまうとしたら、それはとても残念、というよりとても悲しい気分。人は死ぬけど、自分の信じた価値を誰かが、(変質してもいいから)伝承継承してこれからも続いていくなら、死もそんなに嫌ではないと思う。

*1:「あんたは、薄っぺら物理学愛好者だね」とか言われると大変心苦しいが。