2007-04-03 ??2-14 fiction temp 彼女が感じていた、漠然とした不安。 それはおそらく、「拠所がない」という不安。 今まで、誰も彼女のことをわかってくれる人はいなかった。 いつも異端であると感じていた。 異端であり続けることは、負担なのだと思う。 自らの規範や、拠所を、彼女は身近な人から知る機会がなかった。 自らの能力に見合った「等身大の規範」を得るというのは、簡単ではないのだし。 身近な人に、望ましい規範を見出したとしても、 自身の能力があまりにも足りなければ、そのギャップに苦しむだろう。