『偽物語』感想

というわけで、いつも通り、感想というかインプレッションの羅列を。

ネタバレを含みます。

  • 二人(火憐、月火)の妹と、ひたぎの話がメインですね。翼、真宵、駿河、撫子、忍は補助的な役目っぽい。
    • 暦は、いろいろなキャラと交渉したり、説得したりしなくちゃいけないから大変だ。主人公だから仕方がない。
    • 暦は各キャラに対して、カウンセリングみたいな役割なのかな。メンターって言うの?
    • なんかその場その場を刹那的に生きている感じがするなぁ。大きな問題をいくつも抱えていくというか。
    • 翼は何で髪が短くなっているんですか? 眼鏡を何でしてないの?
    • 翼はなんでいつも制服なんだ?という趣旨の事が字幕であって受けた。
    • 翼は言葉遣いは丁寧なんだけど、有無を言わさない説得力があるというか。いや、説得力じゃなくて、逆らうとヤバイって感じ。言葉に圧力がある感じ。逆らっても相手の逃げ道を封じるための方策は、既にシミュレーション済みというか。
  • 撫子
    • おでこ出しているの可愛い!
    • 中学生の内気な娘が、ツイスターやろうとかいいますかね? 短めのスカートはいて、キャミソールで。
    • この子けっこうヤバイ子では? なんというか計算高いというか積極的というか。
    • 暦は撫子の初恋の相手なのかな? ただのお兄ちゃんではないよね。
    • 撫子は、暦とひたぎが恋人関係なのは認識しているのかな?
    • なんで、阿良々木月火の事を、ららちゃんって呼ぶのかと思ったけど、 「阿良々木(あららぎ)」の中をとってららちゃんか。
  • ひたぎ&翼
    • 翼とひたぎの間にどんな会話というか取引があったの?
    • 翼とひたぎは能力的には互角なのかな? でも、ひたぎは絶対に暦を失いたくないわけで、そこらへんが翼に勝てない理由かな? ある意味人質みたいなもの。
  • 火憐
    • かれんビーでは、暦と火憐との共通点と異なる点の指摘が面白かったかな。
    • 正義について扱われているけど、それは小説で読んだ方が面白いのかも。お金の話とかも絡めて。たぶんテレビだと会話パートは簡略化されていると思うし。
    • 「暦が火憐をどう説得するか?」が、けっこう大事な点だと思うんだけど。「すごい」とは思えなくて、「あれでもいいか」くらい。
    • 蜂の怪異の謎はいまいちかなあ。
    • 暦との戦闘シーンは、なんというか派手すぎないですかねぇ…。この戦闘シーンにおいて挿入される忍のイメージ映像が良かった。
    • 髪ばっさりはビックリだ。
  • 真宵
    • 読子さん…
    • 暦にセクハラされてばかり。
    • 小学生のくせに、口が立つよね。分析力もあるし。言葉遊びもうまいし。
    • 主人公の参謀役というか悪友役みたいな感じ?
  • 月火
    • つきひフェニックスでは、主役のはずの月火があんまり目立ってないかも。
    • かなり個性はあるキャラだと思うけど。暦と忍と新キャラ二人の引き立て役になってしまったかな。
    • 会話が面白いから良いんだけど。
    • 「プラチナむかつく」というのが受けた。
    • オープニングテーマもなんだか可愛い。
    • つきひフェニックスは家族がテーマかなぁ。
  • ひたぎ
    • 暦を監禁したのは、貝木に暦を会わせたくなかったんだろうね。
    • ひたぎは嘘だか本当だかよくわかんないことをいろいろ言うのが面白いですね。冗談で言っているのかと思ったら、本当だったり。
    • 忍野忍がたくさんしゃべってくれて良いですね。まだ秘密はたくさんあるみたいですけど。
    • 忍がドーナツを選んでいるところは良かったです。食べ物シーンは大事。
    • 忍は幼女バージョンだけではなく、大人バージョンもあるんですね(高校生〜大学生くらいの外見かな。25以上という感じではない)。
    • 主人公といつも一緒にいるわけで、他のキャラから見るとずるい!って思われているかも。
    • 忍は捻くれていて、たいへん良いですね。(まあ、ひたぎや翼も捻くれていると言えるが)
    • 火憐を探すときに、忍が協力してくれますが、その時の台詞が好きです。回りくどい愛情。
    • 忍って漢字は、ハートアンダーブレード(heart under blade)か。
    • 忍は、忍野めめがいなくなった後の、暦の保護者なんだな。たいへん気まぐれだけど。
    • 忍も、長い間孤独を抱えてきたキャラなのではないかな。
  • 貝木
    • ひたぎと暦と貝木の話も会話も良かったです。
    • 貝木は詐欺師。で、怪異の事もある程度は知る力があるんでしょうね。蜂をどうやって仕掛けたのかはちょっと不明。暗示? 火憐は知恵熱でも出たのかなぁ。
    • このキャラを見ていて思ったけど。一対一で会うと、騙されちゃうんだろうなぁ、と。二人以上で会えば、騙される可能性がおそらく減る。
    • 詐欺行為は、知識差があるからできる。または、相手の不安に乗じるもの。相手が二人だと、互いの弱いところを補うから、騙しにくいのだと思う。
    • 貝木は、芯がないようで、芯があるキャラで、なかなか面白いかと。
  • エロかったりグロだったり
    • フェチ要素がどんどん出てきているような。お風呂入ったり、歯磨きしたり。
    • 何かと、カメラも女の子の体を写すよね。健全な(≒エロい)主人公というか、健全(≒エロい)カメラだ。
    • 月火が攻撃されるシーンとかなかなかグロイよね。『化物語』の「するがモンキー」の戦闘シーンもなかなかグロかったけど。
  • その他
    • 怪異を扱う新キャラが3人(貝木泥舟影縫余弦斧乃木余接)。今後どうなるのかな。
    • とにかく、ダラダラとお馬鹿な会話を続けているところがすばらしい。
    • エンディングの映像デザインは面白いかも。『化物語』のエンディングの方が、作品と絡めていて良かったかなぁ、と思うけど。
    • 一応、偽物がテーマと言えるかな?
    • 暦が語り手だけど、別の語り手の話もみたいかな。でも、内心どんなことを考えているかわからないから、魅力的だったりするし、難しいかな。
    • 前作はピクトグラムが多用されていたのかな?って思った
    • 【11/1 追記】建物とか景色が記号的。西尾維新の小説はいくつか読んでいるけど、私が読んだのは、学校とか建物とか公園とか記号的な気がする。「読者が知っている学校なり、建物なり、景色でいいよ」という感じ。そういうのに対して特別な描写はあまりなかった気がする。アニメを見ていて、景色の多くが記号的だなぁって、思った。生活感のなさというか。

【関連】『化物語』の感想 2
http://d.hatena.ne.jp/fujisawamasashi/20131022#p1