カルナ:レスポンスが欲しくないの? シリカ:レスポンスを望むのは甘えです。 カルナ:そうやってあなたは逃げている。 シリカ:違います、使う力を限定しているのです。 カルナ:戦わずに逃げている、それさえ意識していないのか。 シリカ:・・・確かに、戦わずに逃げている、ともいえる。でも、しかし・・・。 カルナ:「私が戦う対象ではない」と言うのでしょう。それくらいわかる。 シリカ:ははは、お見通し? カルナ:長い付き合いだしね。 シリカ:あなたには理解しにくいかもしれませんが。 カルナ:理解できない。「命(めい)」なんて。縁のほうがまだわかりやすいな。 シリカ:「命」って言うのはね、避けられないの。 カルナ:あるとして、あるとして、どのようにあなたは認識したの? シリカ:正邪は関係ないのだけど・・・。私の中にいつの間にか形成されたみたい。 カルナ:それはあなたが「存在した」と同意。運命なんて言葉は私は嫌い。 ただの思い込みじゃないか? 深く、広く考えることを否定しているだけじゃないか? 「言い訳をしない」って意味で強いかもしれないけど。 シリカ:ただ、私は受け入れるだけ。 カルナ:別の道はないの?それを想定することもできないの。 シリカ:・・・そんなものはいらない。正邪とは関係ない。 カルナ:「いつも道は一つ、ただ進むだけ」? シリカ:比喩は意味がないんだけど。うーん。 私はある場所に種を植えて一生懸命育てたんだ。 もう、他のを育てている余裕がない。 交換しながら生きていくんだ。 今の交換の行方の結実を見るまで、逃げることはできないんだ。 もう、返すことができないくらいの負債を抱えてしまったようなものだけど。