『夕凪の街桜の国』(こうの史代)
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
- メディア: コミック
- 購入: 60人 クリック: 1,350回
- この商品を含むブログ (1142件) を見る
静かで優しい筆致。でも、強い台詞があった。
人生を賭けて誰かに何かを伝えようとしても、それが伝わるとは限らない。伝わらなかった想いが世界の中で緩やかに減衰していく。そういう減衰を見ると悲しくなる。
・・・
以下、本の感想からは脱線。
・・・
私は減衰というと指数関数を思い出す。
・・・
戦争はエネルギーの無駄だから、私はやらない方がいいと思う。でも、民主主義国家が、戦争を選択するという可能性は十分にある。憲法9条だってそのうち変わるかもしれない。自衛隊はどう考えても軍隊だし、そのうち条文と現実との矛盾は解消したほうがいいと思う。
ある民主主義国家が他国に戦争を仕掛けることはありうる。でも、「その戦争で誰が得をして、誰が損をするのか」を国民が適切に見積もることができないのであれば、憲法9条のような項目はあったほうがいいかもしれない。「お酒やタバコは未成年は駄目ですよ」という決まりみたいに。
一般の国民が政治に対してできることって何だろう、って思う。選挙に投票に行くのも大事だろう。いろいろな政治活動もあると思う。
「王様は裸だ」って笑うことが大事なことの一つなのかもって思う。笑うためには、笑うことができる必要がある。笑うことができるようになるためには、多くのことを学ばないといけないのだと思う。