自己卑下をなぜ人はするのか

きみとぼくの壊れた世界』(西尾維新)ISBN:4061823426でてくる。

「わたしは、ぜーんぶ冗談だから。わたしなんて冗談だから。だから、もう、わたしのことは、気にしないで」

本当は冗談じゃないから、少なくとも自分にとっては切実だから、こんなことを言う。

人は何で、他者の評価をあんなに気にするのだろうか。他者の期待にそえないことを気にかけるのだろうか。まぁ、「そういうふうにできている」でもかまわんが。「何で?」という問いは・・・(ムニャムニャ)。

低く評価されることに不安や恐怖を抱く。それへの回避として、自己卑下はあるみたい。相手の想定以上に低く自分を設定し、それよりは相手が自分を良いとみなすだろうと予測する。ついでにでしゃばらないこともアピールできるかな。絶対値より、相対値でプラスに見えるようにする。無能を装うほうが、有能であることを装うより簡単だし、安全側でもある。だんだん評価がマイナスに変化するより、だんだんプラスに変化するほうが良いかもしれない。

自己卑下というものを見て、イライラするのではなく、観察対象としてみようかと思う今日この頃。