書評はしません

書評はしません(できません)。書評とはつなぐことです。何と何をつなぐかというと、本と、書評を読む読者とをです。その本のその分野での位置づけとか何が新しいかとか。長所とか短所とか。書き方はいろいろあると思うけど。書評にも読者を制御しようという意図があるはず。ある人たちには本を読ませ、ある人たちには本を読ませない、という意図です。または俺の書評を続けて読め、という意図も当然入るでしょう。意図というより、効果という言葉を使うほうが適切かもしれませんが。

私の感想は私と本との関係をより強く補強する程度で、他者と本との仲立ちにはなりえないでしょう。それでいいと思います。