『十二国記 東の海神(わだつみ) 西の滄海』

1999/11/14頃の感想


この小説のなかでは、嫌な悪役が登場します。こういうタイプの悪役って少しぞっとします。なぜなら、わたしにもそういうところがあるかもしれないと感じたからです。具体的に言うと、ものすごい責任転化と自己正当化。だから、怖かった。
良く言われることですが、悪が書けなければ善を表せない。(現実でも小説でも)良い人が死んでしまうから、現実ではそういうことは減らすことができればいいと思う。

十二国記では「王」というものの性質と機能が面白いです。