『終物語 おうぎダーク』

http://www.monogatari-series.com/owarimonogatari/

見終わった。以下、ネタバレを含む感想。

  • いろいろあった伏線が収束していくのでした。よく考えてあるな〜と思いました。
  • おうぎ(扇)という文字には羽が隠れているなとは思ってはいた。ファン(fan)の方は考えていなかったな。
  • 羽川も出てきて良かったですね。
  • 月火や撫子が出てきて、二人の会話も良かったです。
  • 結果としてだけど、撫子にとっては、扇の介入は良い方向に働いていたとも見なせるわけですね。こういう視点はなかったので面白かった。貝木が一方からすると悪人でも、一方からするとそうじゃないように。
  • 軽妙な会話が物語シリーズの魅力ですが、その成分が本作は少なめだったかな。シリアスというか真面目な感じの話が多い。
  • 扇の謎が明らかになります。扇の性質を暦の性格と絡めている感じで良かったかな。扇は思わせぶりな台詞をさんざん言ってきましたが、もう一度見直せば、その意図を理解できるかも。扇の謎がわかって、すっきりしました。
  • 自己犠牲してしまう暦が、〜である〜を守るために行動するというのは、グランドフィナーレとしては良いと思いました。ファーストシーズ、セカンドシーズ、ファイナルシーズンの三つのシーズンの結末として相応しい。
  • 最後の方になって、あのキャラが出てきます。やっぱりいないままだと、どうなっているんだよ?って思ってしまいますよね。
  • 忍と真宵の扱いについては、意外でしたが、おさまるべき所におさまったというべきかな。 http://d.hatena.ne.jp/fujisawamasashi/20151130#p1 (→「終物語では、忍を暦から引きはがす展開にいずれはなると思っているのだけど、どうなのかな(暦が吸血鬼である限り、終われないと思うんだよね)。」)
  • 正義とか正しさに関する話は、物語シリーズでは、何回も出てきて、そこらへんも面白いと思いました。正しさとか正義などは、本シリーズのテーマというか大きな題材の一つだと思います。
  • オープニングは、鏡や影を意識した作りになってて、良いと思いました。
  • すごい感動した、というわけではないのですが、いろいろ良くできていて、じわじわと噛みしめて楽しめる良い作品だったと思います。とりあえずキリがついたので、安堵感もあります。小説は続いているみたいですけどね。
  • 傷物語のアニメは見ていないのですが、まあ、レンタルで出たら借りてみようかな。


こっちも参考にめも。
阿良々木暦 高校生活 最後の1年 年表公開! - <物語>シリーズ
http://www.monogatari-series.com/chronology.html