『涼宮ハルヒの消失』の感想2
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2010/12/18
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感想1
http://d.hatena.ne.jp/fujisawamasashi/20150418#p1
の続き
ネタバレありなので、折りたたんでおきます。
- 性格が変わっているのは、〜だけ。他のキャラは基本同じ性格。
- 記憶を保持しているのは、キョンだけ。
- 再構成された世界のキャラがみんな居なくなることは、ちょっと寂しいですね。特に、〜のキャラはこの世界がなくなれば消滅するわけだし。それは、死んじゃうのと同じ事な気がする。
- 「エンドレスエイト」における繰り返しで、バグが生じて、世界を作り替えたわけだ。観察だけ、と言っていたキャラが。でも、テレビ版の最後の方で、ゲームに勝ちたい意思を示していたかな。
- 「エンドレスエイト」中で、キョンは〜に何度も気遣いを見せている。そういうのが、作り替えられた世界に影響を与えているのでしょうね。
- ハルヒが出てきて、キョンと会話が弾むようになるまで、雰囲気がだいぶ違うんだよね。そういう見せ方がおもしろい。
- 〜は再構成された世界を望んで、世界を作り替えたわけだけど。元の世界に戻れるように手がかりも残しているのがなんとも良い。ある意味、キョンに選ばせたわけだね。「新しい世界の自分と、元の世界のハルヒとどっちを選ぶ?」って。もちろん前の世界を選択肢にいれない方法だってあったはず。でも、選択できるようにした。選択肢を与えた上で選んで欲しかったのかもしれないし、選択肢を無くすことを決心できなかったのかもしれない。キョンの記憶を変えなかったのは、キョンの記憶まで変えてしまったら、こんな事をする意味がないから、変えなかったのだと思う。
- 再構成された世界でのハルヒとキョンが意気投合するのは、なんだかおもしろい。なんだかんだ言って、相性が良いのだと思う。
- 恋愛ものだね。
- ハルヒが見つかるまでの、全てを失ったことを実感していく感じのうつうつとした描写はとっても良かった。価値を感じるための対比は重要。
- 謎解き要素や、相手の気を引くために何を言うか? など、手がかりが凄い少ない中で、キョンがいろいろハードルをクリアしていくのは大変おもしろい。どうやって解決するんだ?って思ってみていたけど、納得できる答えをキョンが悩みつつ見つけ出すのは良かった。
- 「笹の葉ラプソディー」の話が、こういう風に繋がってくるとは思わなかった。ジョン・スミスね。SOS団の名前の由来についても。
- 過去に何回も戻ったり、いろいろ複雑である。矛盾無くできていて良い感じ。
- 長門の眼鏡の伏線も良かった。
- キョンの内心の葛藤みたいなのが出てくる所。踏みつけられるシーンね。あれも良かったかな。
- キョンがハルヒと一緒にいた世界が好きだったというのは、視聴者にとっては言わずもがなな事ではあるんだけど。本人がハルヒの事を好きであることを気がついていないことも含めて。
- 語り手であるせいか、通常キョンはちょっと醒めた感じなんですよね。そのキョンが、自分にとって大事な事に気がつく、そしてその大事な物を選ぶというのを描写するのは良かった。