刑罰

何か悪いことをしたとしよう。罰が与えられる。罰には外から加えられるもの(肉体を痛めつけるものなどを含めて)と内から生じる罪悪感がある。罪悪感を感じないことを人は非難することが多い。だから罪悪感を感じさせるにはどうすればいいのか?そのシステムを考えることがある。


刑罰には苦しみを与える種もあるけど償いをさせる種のものがある。償いとは世界の悲しみや苦しみを減らすことだと思う。世界の幸せを少し増やすことだと思う。

主人公に罪悪感を感じさせて、償いたいと思わせて、もっと生きたいと思わせて殺してしまうという話を書いたことがある。酷い話だ。「なんか残酷かな」と思いつつ書いていた気がする。あちらを読んでいる人にとっては蛇足のような気もする。

メタ構造がお話にはあると面白いことがある。でもメタのほうが偉いとか正しいとか思っているわけではない。共感できるというわけではない。それに気をつけないといけないかな。

少年犯罪とか起こると、「刑を重くしろ」みたいな言説がすぐ出てきて嫌になる。重くすれば、抑止効果がどのように生じるか定量的に議論しなきゃ駄目だ。単純な一次関数ではないだろう。

贖罪の仕方を・・・(略)。