強い刺激を受けるのと、弱い刺激に敏感・ 過敏であることは何が違う?
id:automate_tomoさんの書き込みへの反応がぜんぜん追いつかないです。ごめんなさい。いろいろ思うところはあるんですけど。まぁ、少しずつね。
http://d.hatena.ne.jp/fujisawamasashi/comment?date=20040229#c
考えたら意識して制御はしてませんでした〜。むしろ本当の感情では他人に伝わりにくいと思うので、必要以上に煽情的にしてみたり、増幅してみたりはあるかもしれません。
意識はしていなくても操作はしていると思いますよ。意識できるところとできないところがあるから、作っていて何ができるのかわからなくて楽しい気がします。「売り物の文章を作っているわけじゃないし、自分の言葉の感覚に正直に書ければいいや」、って思います。でも、他人が見ていることが分かるとちょっと警戒したり、かっこつけたりしてしまうところはあるかな。
なんだか書いていると不思議で、気分が乗ってきてヒロイスティックな感情が増幅してくるんですよね。それで私は人間の根源的な関心をついて、メタファーとして安易にセックスを連想させる記述をしたりします。
その感情はなんとなく分かります。セックスを連想させる記述って私も使いますよ。セックスは確かに「人間の根源的な関心」だと思います。
あ、でもセックスを連想させるものって嫌いなんでしたっけ。ですよねー。なんだか餌をちらつかせて魚を誘き寄せているみたいですよね、中身空っぽでも脱げば1万ヒット!みたいな…、てなんだそれは…。
嫌いじゃないですよ〜。id:fujisawamasashi:20040212#p2で書いたから誤解を与えてしまったかもしれないですけど。セックスアピールが「過剰」だと見ているだけでおなかいっぱいになって引いてしまうのです。全然なくてもだめで、微かに分かるくらいのほうが好みで・・・ってなに言ってるんでしょうか、私。えっと気にしないでください。
本とか薦めるつもりはないんですが、「語り手の事情」(酒見 賢一)ISBN:4167656108な妄想を扱っていて面白かった。最初はいわゆる官能小説のパロディかと思って読んでいたんだけどそれだけじゃない。童貞の男の子がメイドと初エッチしちゃう話とか、少女になりたい中年親父の話とか、SMとは何だ?って感じの話とか、いろいろ載っているんですが、なんかドライだったり技術的だったりしておもしろいです。私が読んだ限り最高のエロティックな小説かも。まぁ、あんまり官能小説なんて読みませんが(っと、防御線)。
レトリックの問題、なんですかね。
どうでしょう?レトリック以外の書き手の人格というか性格とかも密接に関わってくる気がします。そう思うのは私の修辞技能が稚拙だから?
「恋人と本屋に行った」それをどう記述するか?私は安易にセックス想起へ運びましたが…。でも私の書くもの=セックスていうのは、もうある種の型みたいにしちゃってるんですね、読者はある程度想起できるっていうか。
最初は、「あぁ、こんなこと書いてるよ〜(どきどき)」って感じでしたが、だんだん慣れてきてしまうというのはあるかな。「今度はどういうふうにからめてくるのかな?」って感じ。
この想起というものを裏切らないことが、ある程度、特定の読者をひきつけておくのに大事だと思うんですよって誰かの受け売りなんですが。
「セックスして気持ちよかった〜」でもいいのですが、したくてしたくてできない「うずうず」って感じで焦らされたりもしますね。あっと、関係ないこと書いてるな。
けっこう意識して書いているんじゃないですか。後付けの理屈なのかもしれないけど。うーん、そんなことは考えたこともなかったです。